介護事業相談

私には介護福祉士として、介護現場の仕事に従事した経験があります。

その中で強く実感したことは、介護の現場で働くスタッフの多くは「困っている人を助けたい」「介護の仕事に誇りを持ちたい」と願う純粋な気持ちから、人のために役立つことに誠心誠意取り組んでいるという事実です。

また、事業者の方々も私の知る限り、「私たちがこの仕事を行わなければ、介護が必要な人は行く場所がない」との情熱的な想いで事業に携わっている方が大半でした。

しかし、社会的なニーズが高まる一方、現実の介護の現場は労働条件が過酷で、賃金の水準も少しずつは改善しているといっても、まだまだ決して満足できるレベルとは言えません。

そのため、ちょっとしたことが引き金となって職場の雰囲気が壊れたり、さまざまな雇用の問題が表面化し、それが離職を誘発してしまうというケースも多々見られます。私が働いていた現場でも、ストレスが増幅して利用者様へのいじめや虐待に発展するような最悪の事態が実際にありました。

介護の現場を離れるスタッフのほとんどが、「できれば続けたかった」という言葉を残し去っていきます。その言葉を聞くたびに、私は何とも言えない寂しさを感じました。事業者様にとっても、志の高い人材の離職は「同士」を失うことであり、まさに身を切られる思いであろうとお察しします。

高度化、複雑化する介護現場において、現場を知らない社会保険労務士が通り一遍の業務を遂行するだけでは、机上の空論に終始し、かえって現場が混乱してしまうという事態を招きかねません。現場で何が起きているかを的確に判断し、労使双方の観点から介護を捉え、さまざまな改善へのアプローチを示していくことが介護の社会保険労務士には求められます。

私は介護現場を知る社会保険労務士として、スタッフの心に寄り添い、事業者様の情熱を支援していきたいと思っています。

まずは、どのようなことでも相談に乗らせていただく所存でおります。